自民党は3日午前、谷垣禎一総裁ら幹部が都内のホテルに集まり、田中直紀防衛相に
対する問責決議案を今国会に提出することを確認した。提出のタイミングについては、
北朝鮮が発射を予告した「衛星」名目の長距離弾道ミサイル対応への影響を踏まえな
がら、公明党と調整する。また、参院での可決に必要な過半数を確保するため、他の
野党にも同調を呼び掛ける方針だ。

 

二代続けて防衛相が問責決議案を提出されるようでは、適材適所との言葉も全てが吹
き飛ぶのではなかろうか。消費税率の引き上げをめぐって、民主党内はゴタゴタして
おり、田中防衛相を守る余裕などどこにもないだろう。野党が完全に野田政権と対決
姿勢を固めてしまった中、ゴタゴタによって足元が安定しない。北朝鮮のミサイル発
射への対応も、田中防衛相で本当に良いのか疑問だ。今のタイミングでの交代が必ず
しも望ましいとは思わないが、重要閣僚であるはずの防衛相が、この体たらくでは他
国からも侮られるだけだ。