民主党との連立をめぐり分裂状態に陥っている国民新党内で4日、分党によって決着
を図る案が浮上した。亀井静香代表が連立離脱を主張しながら、自見庄三郎金融・郵
政改革担当相ら同党の政務三役が閣内にとどまっていることを受け、自民党が、不正
常な状態が続けば6日以降の国会審議に応じない方針を与党に伝えたためだ。国民新
党は4日、所属議員8人全員が出席して議員総会を開催。亀井代表は「既に連立は離
脱している」と強調。亀井亜紀子政調会長も同調した。しかし、下地幹郎幹事長ら6
人は「現実には連立は続いている」と反論し、対立は解けなかった。

 

分党など有権者にとっては一番分かりにくい解決策ではないか。何よりも国民新党
言う政党が一枚岩では無いことが露呈し、小政党であることに関係なく、政党と言う
ものの脆さを改めて知らしめた。議員総会を開催しても、連立離脱派と維持派の溝は
埋まることは無いであろうし、このまま平行線が続くのではないか。消費税率の引き
上げを野田政権が決めたことがきっかけであるとしても、このまま国民新党が分裂す
るのは避けられないだろう。何よりも亀井代表の意志が強く、他の議員がそれに付い
てこられない状況の中、政党としての体を成していないのではないか。連立維持派が
多数派である以上、どちらが真の国民新党なのかは明らかであろう。