国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」は、昨年3月の事故発生当時に
官房長官を務めていた枝野経済産業相経産相だった海江田万里衆院議員を参考人
して招致する検討に入った。事故調はすでに菅前首相を招致する方針を固めており、
当時の政権幹部の対応が適切だったかどうかを集中的に検証する。事故調は一連の聴
取を5月中に公開で行う方針だ。

 

事故発生当時に政府がどのような対応をしたのか、我が国だけでなく原発を稼働させ
ている世界の国々にとって貴重な資料となるものだ。今回は「SPEEDI」の情報
が公開されなかった経緯、原子炉冷却のための海水注入を巡る東京電力とのやりとり
などが質問される見通しだが、果たして枝野氏、海江田氏はどう答えるのだろうか。
そして、菅前首相は招致に応じるのだろうか。東日本大震災関連の10会議で議事録
が未作成だった問題と言い、明らかにすべき問題が多すぎる。