消費者庁は、携帯電話のソーシャルゲームの中で、「コンプリートガチャ」と呼ばれ
る商法が、景品表示法違反にあたると判断し、近く注意喚起する方針を固めた。ソー
シャルゲームの「ガチャ」は、カプセル入りのおもちゃが出てくる自動販売機をイメ
ージした商法だが、コンプリートガチャは、ガチャで購入したアイテムのうち、一定
の組み合わせをそろえると、より希少なアイテムを獲得できるもので、「射幸心をあ
おる」などの批判を受けていた。

 

消費者庁は「コンプリートガチャ」が景品表示法で禁じる懸賞にあたると判断して、
週明けにも注意喚起する方針を固め、ゲーム会社が中止しない場合は、景品表示法
反で措置命令を出す方針のようだ。この課金システムがグリーやモバゲーの急成長を
支えてきたのは事実であり、この商法が封じ込められるとなると、業績に大きな影響
を与えることだろう。モバゲーを運営しているDeNAがプロ野球団を買収出来たの
も、その急成長があったからこそだ。むろん、コンプリートガチャの規制を見越して、
新たな収益源を見付けているとすれば、グリーやモバゲーは成立するだろう。