藤村修官房長官は9日午前の記者会見で、航空自衛隊が次期主力戦闘機として配備
するF35計42機の総額が8000億円に上るとの見積もりが米側で示されたこ
とに関し、「提案内容通りの機体の納入を米国に要請することになる」と述べ、過
去に米側から提案を受けた価格の厳守を求めていく考えを明らかにした。日本政府
は2012年度予算案に最初の4機分の調達費(部品を含め1機約99億円)を計
上。一方、米国防総省が米議会に通知した見積もりでは、訓練費などを含むものの、
1機当たりの価格は約191億円に上る。

 

F35は開発の遅れによる価格の高騰のため共同開発の参加国でさえ、導入する数
を減らそうとしている。そんな中、我が国はF35を導入することで軍事大国とな
った中国を牽制することは出来るのだろうか。当初価格の99億円の2倍近い19
1億円と言う価格を提示され、それをそのまま飲むようなことはさすがにしないと
思うが、導入ありきで前のめりになって欲しくは無い。第5世代ジェット戦闘機は
米国だけでなく中国やロシアも保有を目指しており、F35の導入がそれらの対抗
手段となり得るか、その点も大いに気になるところだ。