石井一参院予算委員長は10日、参院に届け出た内容とは異なる日程で海外渡航して
いたことの責任を取るとして、平田健二議長に辞表を提出した。来週の本会議で了承
される見通し。石井氏の緊張感を欠いた行動に、自民党など野党は「国会軽視だ」と
反発している。石井氏は、今月3〜6日の日程でフィリピン訪問を申請。日・フィリ
ピン友好議員連盟会長として、同議連総会に出席することなどが目的としており、先
月26日の参院議院運営委員会理事会で渡航が了承された。しかし、実際は先月27
日に日本を出発し、帰国したのは今月7日だった。

 

このような人物が参院予算委員長と言う要職に起用されるあたり、民主党のいい加減
さが表れている。石井氏は「先月28日開催のパーティーへの招待があり、国会日程
から出席できないと伝えていたが、27日に連休中の日程が確認できたので、急きょ
同日夕の便で出発した」と釈明したわけだが、まったくもって解せない話である。東
日本大震災発生後の昨年5月にも、フィリピンでゴルフをしていたとして党震災対策
本部副本部長を辞任したりと、とかく曰くつきの人物だ。本当に意味のある議員の海
渡航など、ごくわずかであろう。ほとんどが物見遊山で終わっているのだから、国
会できちんと働くべきだ。