民主党小沢一郎元代表は24日、自らの勉強会であいさつし、野田佳彦首相との会
談は来週にも実現するとの見通しを示した。同時に「私自身の考えは変わっていない
ので平行線に終わるかもしれないが、輿石東幹事長が3人で会って話をしようという
ことであれば、お任せすると申し上げた」と述べ、反対を公言している消費増税関連
法案について首相への譲歩に否定的な考えを示した。

 

野田首相と小沢氏、そして輿石氏との三者会談は早くも暗雲が漂い始めている。小沢
氏にとって反増税の立場を崩せば、それは自己否定そのものであろう。野田首相がど
う小沢氏を説き伏せるつもりかは知らないが、輿石氏は小沢氏の側に付くと思われ、
三者会談をセッティングした時点で結果は決まっていた。小沢氏と決裂した場合には
野田首相はどうするのであろうか。いきなり解散に打って出ることは無いにしても、
消費増税法案の採決に持ち込めないまま、政権が崩壊する可能性も否めないだろう。