民主党小沢一郎元代表が30日に予定する野田佳彦首相との会談で、消費増税をめ
ぐり対立する意見の調整が不調に終わった場合でも、首相との話し合いを継続する意
向を示していることが29日、分かった。小沢氏と28日に会った同党の田中慶秋
代表が明らかにした。

 

小沢氏は話し合いを継続する姿勢を示しているものの、野田首相は「誠心誠意、腹を
割って話し合い、理解いただくことを目指す」と強調し「会う以上は乾坤一擲だ」と
述べ、1回限りにしたいとの意向で、お互いの考え方に差があるようだ。野田首相
とっては今国会で消費増税法案を成立させたいため、小沢氏と何度も会うつもりは無
いであろうし、小沢氏は時間稼ぎをして今国会への法案を牽制するだろう。もともと
平行線が予想される会談だけに、何の意味があるか本当に疑問である。