民主党小沢一郎元代表は2日夕、国会内で記者団に、民主党への離党届を提出した
のは衆院38人、参院12人の計50人だと発表した。そのうえで「今後、新党立ち
上げも視野に入れながら政権交代の原点に立ち返る。明日、明後日中にもみんなが上
京してから合意を得たい」と述べ、近く新党結成に踏み切る考えを示した。元代表
離党届提出の理由について「官僚の言うがままに消費増税の先行を3党合意で押し通
すことは国民から政策を選ぶ権利を奪うことだ」などと語った。

 

小沢氏が離党届を提出した議員がすべて覚悟が決まっていたわけではないようだ。離
党届が提出されたことを知った、ある議員は「なんで事前通知がないんだ。こっちは
政治生命がかかっているんだ。支持者にも『前もって連絡する』と言ってあったのに、
ふざけるな」と小沢事務所に駆け込んでいる。また、他の議員は「離党届は確かに小
沢先生に預けたが、提出までは委託していない。これは無効だ」と憤りを隠さない。
離党届を取りまとめたものの、結局はその覚悟すらない議員が大勢いたと言うことだ
ろう。執行部が造反議員に一律の処分をしないと知ったためか、早くも及び腰になっ
ているのは、あまりにみっともないと言わざるを得ない。