民主党は3日、臨時役員会を開き、消費増税関連法案の衆院採決で反対し、離党届を
提出した小沢一郎元代表衆院議員37人を党規則で最も重い除籍処分とする方針を
決めた。小沢氏は自民、公明両党との3党合意を批判し、新党を結成する意向を表明
しており、今国会での法案成立を最優先する党執行部の決意を明確にするため、厳し
く対処する必要があると判断した。処分方針はこの後の常任幹事会で了承された。党
倫理委員会を経て、正式に決定する。

 

野田首相は「一日も早く党の規律を回復し、態勢の立て直しを早急にしなければなら
ないとの判断の下で考えた内容だ」と語ったわけだが、もっと早く処分を下すことは
出来なかったのだろうか。離党届を出される前に除籍していれば、野田首相の決断と
して増税に賛成した議員は納得したはずだ。増税法案に反対したが離党は否定してい
る鳩山元首相は党員資格停止6カ月、鳩山氏を除く反対者18人は党員資格停止2カ
月とし、採決を欠席・棄権した15人には、党規則上、処分よりも軽い措置を適用し、
常任幹事会名による厳重注意などとしている。離党を表明していない反対者は次期衆
院選でペナルティーがあるのではないか。それだけのことしたと言うことを彼らが理
解していないようでは話にならない。