11日に新党を結成する小沢一郎民主党元代表は8日のNHK番組で、民主、自民両
党との対決姿勢を鮮明にする一方、国政進出を目指している橋下徹大阪市長率いる地
域政党「大阪維新の会」との連携について「基本的な考え方は一緒だ。力を合わせな
がらやっていきたい」と意欲を示した。小沢氏は、民主党への協力について「賛同し
ようにも(賛同)するものが見当たらない」と指摘。自民党との連携も「ない」と断
言した上で、同党が野田内閣不信任決議案の提出を検討していることに対し、「(消
増税法案で)談合しておきながら、(同法案が)終わったら不信任というのは国民
には理解できない」と批判した。

 

小沢新党と地域政党がゆるやかに連携する「オリーブの木」構想、その要となるのが
大阪維新の会との連携なのだろう。大阪維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は「(
民主党が前回衆院選で掲げた)マニフェスト政権公約)とわれわれの政策は相いれ
ない部分が多いから、そのマニフェストを実施される政治集団の皆さんとわれわれが
一緒になることはない」と述べ、小沢氏らと連携する可能性を改めて否定している。
一方で新党大地減税日本と言った地域政党が小沢氏の連携相手として名前が挙がっ
ているため、ここで関西圏に大きな影響力を持つ大阪維新の会が加われば、小沢新党
にとって大きな援軍となるだろう。しかし、政策が一致しないまま組んだところで、
それは民主党と同じ運命を辿るはずだ。