民主党は9日午後、国会内で臨時の常任幹事会を開き、消費増税関連法案の衆院採決
で反対し、新党を結成するため離党届を提出した小沢一郎元代表ら37人を除籍(除
名)とすることを正式決定した。一方、反対したが党にとどまり、執行部から党員資
格停止6カ月の処分方針が下っていた鳩山由紀夫元首相については、倫理委員会(委
員長・北沢俊美元防衛相)の答申を踏まえ、停止期間を3カ月に短縮した。

 

民主党倫理委員会は「同一行為に対し処分の量定に大きな差があることはバランスを
欠く」と鳩山氏の処分について再考を促す答申をまとめたようだが、こうした対応が
禍根を残すことになることが何故分からないのだろう。鳩山氏は露骨に野田政権への
敵対姿勢を見せており、本来なら除籍が相当である。野田政権が消費増税関連法案の
成立に政治生命を賭けると言うのなら、もはや民主党と言う形を維持するのは難しい
はずだ。それに気が付かない野田首相ではあるまい。無理に民主党と言う形を整える
には、すでに時すでに遅しである。