岡田克也副総理が自民党の派閥会長の一人に対し、来年1月の衆院解散を打診してい
たことが29日分かった。年末の2013年度予算案編成で政策の方向性を明確に示
した上で、来年1月召集の通常国会での冒頭解散を想定しているとみられる。岡田氏
は7月上旬、この派閥会長と会談し、6月下旬に衆院を通過した消費増税関連法案に
対する自民党の協力に謝意を伝えた。その際、岡田氏は「1月解散はどうか」と語り、
「予算編成だけは民主党政権下でやりたい」と説明した。

 

この提案は「遅い」と一蹴されたようだが、それはあまりに民主党にとって都合の良
い話だからであろう。予算編成だけは民主党政権下でやりたい、との発言はもはや下
野は必至と副総理が覚悟していることの証左である。つまり、少しでも長く政権の座
にしがみつきたいのだろうが、もはや民主党政権の命数は尽きようとしているのだ。
どうあがいても命数を伸ばすような策も無く、せめて解散時期を遅らせようとの安易
な提案しか出来なかった。これでは自民党に足元を見られても仕方ないだろう。