政府の国家戦略会議(議長・野田佳彦首相)は30日、2020年までの成長目標など
を示した日本再生戦略をまとめた。与党との調整を踏まえ、環境・エネルギー、医療・
健康、農林漁業の3分野と、担い手の中小企業を最重要分野と位置付けた。31日に閣
議決定する。これを受けて政府は、再生戦略に盛り込んだ施策への予算の重点配分など
を盛り込んだ「13年度予算編成の基本方針」の策定に着手する。

 

もはや民主党政権にとって未来など見えないはずだが、それでもなお13年度予算編成
などと言う言葉が出てくるのは実に不思議である。確かに衆院議員の任期は約1年を残
しているものの、民主党は離党者が相次ぎ、野党からは解散圧力を受け続けている。昨
年は菅前首相が退陣偽装をしてまで居座りを決め込んだが、結局は大きな批判を浴びた
だけで、この居座りには何の意味も無かった。野田首相が本当に未来のことを思うなら、
それこそ重要法案をさっさと成立させて民意を問うべきだろう。