民主党は6日、国会内で自民党との参院国対委員長会談を開き、消費増税関連法案の
参院での採決日程について、野田佳彦首相が執行部に指示した10日をさらに前倒し
し、自民党が主張する8日を受け入れると伝えた。これを受け、自民党谷垣禎一
裁ら幹部が対応を協議したが、首相が早期の衆院解散を採決前に確約しない限り拒否
する方針で一致した。同党は7日にも衆院内閣不信任決議案、参院に首相問責決議
案を提出する構えだ。

 

自民党の石原幹事長は「緊迫した事態を乗り越えていけるのは首相の決断だけだ。『
法案を通した後、3党合意が正しいのか(国民に)聞く』とはっきり言えば、新しい
局面が生まれる」と述べ、あくまで法案成立後の解散を迫っている。自民党は法案を
人質に解散を迫っているわけだが、野田首相も政治生命を賭けると言ってきただけに
ここで決断が出来るだろうか。明日にも衆院内閣不信任決議案、参院に首相問責決
議案が提出される中で、もはや残された時間は少ない。党を分裂させてまで通過させ
た消費増税法案は風前の灯火のようだ。