野田佳彦首相は27日夜、NHKの番組で、9月の民主党代表選への対応について
「想像がつくでしょう」と述べ、再選を目指し出馬する考えを示唆した。また20
30年の原発比率をめぐる意見聴取会などで「原発0%」の支持が多数を占めてい
ることに関し、「どういう課題があるか、よく議論せずに結論は出せない。最初か
ら決め打ちはしない」と述べ、今後慎重に検討する意向を示した。首相は「党首、
政策は9月に明らかになる。マニフェストを準備して競い合う」と強調。代表再選
後に衆院解散を行う考えをにじませた。解散時期は明言を避けた。

 

小沢一派が民主党を離れ、反増税派と言う勢力が党内には存在するものの、今のと
ころ野田首相の再選を阻むだけの候補はいないだろう。主流派を形成する前原グル
ープ、野田グループが結束し、さらに参院を押さえる輿石幹事長がこれに乗っかれ
ば、安泰と言うものだろう。第一、野田首相を降ろしたところで、次に誰が首相に
なると言うのだろうか。選挙の顔として選ばれるとすれば、前原政調会長が有力か
もしれないが、もはや誰が首相になったところで民主党政権が下野するのは確実だ。
そう考えれば敗軍の将になろうとする議員は少ないだろう。