野田佳彦首相は9日午前、ロシア・ウラジオストクでのアジア太平洋経済協力会議
脳会議に先立ち、中国の胡錦濤国家主席と約15分間、立ち話を交わした。首相は中
国が日本の尖閣諸島国有化方針に反発していることを踏まえ、「大局的観点から対応
したい」と冷静な対応を呼び掛けた。胡主席尖閣諸島の領有権を改めて主張した。
両首脳の接触は、日本が7月に尖閣諸島の国有化方針を表明して以降初めて。

 

野田首相は「日中関係はわが国や地域社会にとってのチャンスだ。戦略的互恵関係を、
ちょうど国交正常化40周年なので深化させたい」と語ったものの、尖閣諸島を巡っ
て日中両国が対立する中、国内事情もあって中国側は引き続き尖閣諸島には近付いて
くることだろう。それをどう我が国が対処していくか、民主党政権では不安で仕方が
ない。離島の守りを疎かにすれば、我が国そのものを危険に晒すことになる。中国の
微笑外交に騙されること無く、毅然とした対応をすべきである。