自民党谷垣禎一総裁の任期満了に伴う党総裁選は14日、告示される。林芳正政調
会長代理が13日の記者会見で立候補を表明。町村信孝官房長官石破茂政調会
長、石原伸晃幹事長、安倍晋三元首相と合わせ、5人が争う構図だ。自民党は野田佳
彦首相に早期の衆院解散を迫っており「次期総選挙の顔選び」を強く意識した論戦が
展開されそうだ。立候補は午前9時半から党本部で受け付けられ、候補者は同11時
から所見発表演説会、午後2時から共同記者会見に臨む。

 

谷垣総裁の不出馬と言う不測の事態はあったものの、自民党総裁選は5人の候補者が
総裁の座を争うこととなった。町村派からは町村氏と安倍氏が出馬したことで派閥に
亀裂が入り、さらに長老が推す候補としてのイメージが付いてしまった石原氏。すで
に足の引っ張りが始まっており、これでは総裁選後にも因縁を引き摺りそうである。
野党暮らしが長くなったこともあって、次期衆院選では与党への復帰を第一に考える
あまり、安直な選択を取るようなことがあってはならない。民主党以外の選択肢とし
自民党の名が出てくるか、総裁の指導力にかかっているだろう。