21日投開票の民主党代表選で、投票権を持つ党所属国会議員336人のうち、野田
佳彦首相が過半数の支持を固めたことが13日、産経新聞の調べで分かった。全体の
約3割を占める党員・サポーター票でも優勢とみられ、1回目の投票で首相の再選が
決まる公算が大きい。首相は野田グループ(約20人)、菅直人前首相グループ(約
20人)、前原誠司政調会長グループ(約40人)、樽床伸二幹事長代行グループ(
約25人)、旧民社党グループ(約20人)から幅広い支持を取り付けている。

 

民主党代表選は野田首相を含め4人が立候補したものの、すでに大勢は決している。
反増税派は小沢氏と共に離党し、消費増税法案に反対しながらも離党に踏み切れなか
った議員も、増税反対の候補を擁立することも出来ず、そのまま飼い殺しにあうだけ
の存在となった。民主党にとってこの結果が望ましかったのかは分からないが、自民
党総裁選に埋没してしまうのは間違いないだろう。さすがに民主党政権で4人目の首
相は有り得ない、そう判断した民主党の議員は正しい。しかし、野田首相で選挙の顔
には成り得ないことも承知していることだろう。