自民党総裁選は、石破茂政調会長安倍晋三元首相、石原伸晃幹事長の3氏が激し
く競り合っていることが16日、明らかになった。全国の自民党員の投票傾向を電話
調査したところ、4割弱が石破氏を支持し、安倍、石原両氏も2割の支持を得ている。
国会議員の支持動向は、安倍氏と石原氏がトップ争いを演じている。予想される3氏
の獲得票が拮抗していることから、1回目の投票で過半数を獲得する候補はなく、上
位2人による決選投票に持ち込まれるのは確実な情勢だ。

 

地方票では石破氏が有利、安倍氏は党の中堅や若手の支持を幅広く集めているであろ
うし、石原氏は派閥の長老たちからの支持を受けている。しかし、3年前の衆院選
結果、自民党所属の衆院議員は激減し、やはりカギとなるのは地方票なのだろう。党
内の国会議員からはあまり支持されていないとされる石破氏、地方票で圧倒出来れば
その力を誇示することは可能ではないか。いずれにしても決選投票は避けられず、上
位2人に食い込めるのは誰か。また、決選投票に進めなかった候補が誰と組むことに
なるか。自民党総裁選は厳しい戦いが続きそうだ。