自民党総裁選が26日に投開票されるのを前に、毎日新聞は同党の各都道府県連幹部
や国会議員らの取材に基づき終盤情勢を探った。石破茂政調会長が地方票300票
の半数近くをうかがう勢いで、国会議員票と合わせても石破氏の1位は確実な情勢だ。
ただ、1回目の投票で石破氏が全体の過半数を獲得するのは難しく、決選投票へ進め
る2位争いでは、安倍晋三元首相が石原伸晃幹事長に地方票で先行している模様だ。

 

石破氏は地方票では圧倒的ではあるものの、自民党の国会議員が先の衆院選で激減し
たことによって、国会議員票はそれぞれ5人の候補者を推薦した20人だけで、すで
に半数を占めており、残り半数の票を奪い合う格好となっている。それだけに一気に
勝負を決めることが出来ず、決選投票になった際に1回目の投票の2・3位が連合を
組めば1位を上回る得票を得られる可能性が高い。石破氏と安倍氏が決選投票を争う
のだとすれば、安倍氏が石原氏と組むのか、その辺が注目だろう。