民主党は16日の常任幹事会で、党員資格停止処分が明けた鳩山由紀夫元首相を党最
高顧問に復帰させる人事を了承した。党が崩壊過程に入ろうとする中、野田佳彦首相
に批判的な鳩山氏を取り込むことで、離党を阻止する狙いがありそうだ。鳩山氏は消
費税増税法への反対を理由に、衆院採決前の6月26日に最高顧問を辞任。当初案で
は6カ月の資格停止だったが、党倫理委員会が再考を促し3カ月に短縮する処分が7
月9日に下されていた。

 

鳩山氏を最高顧問に復帰させるなど、民主党はいったい何を考えているのだろうか。
消費増税法案へ反対し、処分期間中に離党をほのめかしたり、官邸前の反原発デモに
参加するなど、好き放題やっていた。そんな人物を最高顧問に据える意味があるのか、
少しでも考えれば分かるだろう。小沢一派が離党したことで民主党純化されたわけ
ではないのだ。消費増税法案に反対した議員が他にもおり、過半数割れを防ぐために
厳しい処分をしなかっただけである。このような人事がまかり通ること事態、民主党
の終わりは近いだろう。