藤村修官房長官は17日午前の記者会見で、臨時閣議を同日午後5時から開くと発表
した。内容には言及しなかったが、景気てこ入れのため、野田佳彦首相が11月中に
経済対策を取りまとめるよう関係閣僚に指示する。対策の財源は当面、2012年度
予算のうち内閣で支出を決めることができる予備費の活用を想定する。円高・デフレ
対策や東日本大震災復興事業の拡充などを打ち出す方針だ。

 

特例公債法案が成立していないため、すでに12年度予算は執行を一部抑制している。
さらに財源は11月にも枯渇する見通しであり、ここにきて経済対策のために財源を
投入してしまえば、枯渇を早めるだけであろう。本格的な経済対策を打つのであれば
補正予算を組めば良いはずだが、臨時国会はまだ開かれていない。こうした本末転倒
な対応が問題だとなぜ気が付かないのか。貴重な予備費を効果が見込めるのか、良く
分からないことに費やす意味が分からない。