衆院の解散・総選挙日程が決まったことで、民主党から離党する議員が続出。衆院
単独過半数割れが確実になった。山田正彦農林水産相は15日、憲政記念館で環太
平洋経済連携協定に慎重な議員の会合に出席後、記者団に「離党する。新党の可能性
はある」と述べた。山崎誠衆院議員、富岡芳忠衆院議員も同日、幹事長室に離党届を
提出。山崎氏は参院会派みどりの風の4人と国政新党を結成し、富岡氏はみんなの党
に入党する意向。長尾敬衆院議員も15日、離党の意向を固めた。

 

野田首相党首討論で突如解散を宣言してから、民主党の瓦解は一気に進んだようだ。
もともと綱領さえ持たない寄せ集め政党だっただけに、いざ選挙となると沈みかけの
船から脱出しようと離党者が続くことだろう。もはや過半数割れをしようがしまいが、
野田政権にとっては構わない。腹を決めた以上、現有戦力で戦うのみである。それが
例え負け戦であってもだ。おそらく衆院選後には民主党は政党としての体を成してい
ない可能性さえある。それだけ民主党政権が国民にとって期待外れだった、と言うこ
とではなかろうか。