自民党安倍晋三総裁は26日、衆参両院本会議での首相指名選挙を経て、第96代
の首相に選出される。安倍氏は直ちに組閣に着手し、同日中に自民、公明両党連立に
よる第2次安倍内閣を発足させる。閣僚人事では24日、自民党谷垣禎一前総裁の
法相起用が固まったのに続き、小渕優子少子化担当相の入閣が内定した。石原伸晃
前幹事長、茂木敏充政調会長の入閣も固まり、石原氏については総務相への起用が
検討されている。

 

安倍政権の誕生が目前に迫る中、3年余りの野党暮らしを続けてきた自民党の議員も
猟官運動に勤しんでいることだろう。小沢氏は政権交代によって自民党の支持基盤を
引き剥がし、参院選統一地方選で勝利することで自民党を壊滅出来ると考えていた
ようだが、内容がついてこないマニフェストでは有権者の支持を得られず、2ステッ
プ目の参院選民主党は惨敗した。自民党は同じ轍を踏まないためにも、来年の参院
選までは安全運転に徹することだろう。それだけにサプライズ人事は控え、実力者を
集めた強力な内閣となるのは間違いない。