民主党代表選が25日、都内のホテルで行われ、海江田万里経済産業相馬淵澄夫
政調会長代理を破り、新代表に選出された。海江田氏は直ちに党執行部人事に着手し、
代表代行に大畠章宏国土交通相、幹事長に細野豪志政調会長を充てることを決めた。
代表への待望論もあった細野氏の起用は、来年夏の参院選に向け、海江田氏と並ぶ「
党の顔」とする狙いがある。

 

火中の栗を拾った海江田氏であるが、党の顔として細野氏を起用することで、少しで
も巻き返しを図るつもりなのだろう。しかし、先の衆院選で壊滅的打撃を受け、衆院
議席参院議席より少ない状況である。来夏の参院選は奇しくも第一次安倍政権
の際に年金問題を争点にして、勝利を収めた選挙である。それだけに改選の議席数も
多く、どれだけの議席を獲得出来るかで海江田氏の進退は決まるだろう。ここで再び
惨敗するようなことがあれば、それこそ民主党の存在すら危うくなる。火中の栗とは
言え、民主党の将来を担っていることを忘れてはならない。