安倍首相が就任以来、会員制交流サイト「フェイスブック」での発信に力を入れてい
る。首相のフェイスブックでの発信は、野党時代に始めたもので、26日の首相就任
以降、すでに2回の発信を行った。28日には、「かつて政権を担い様々な事を経験
したので、今回は批判も謙虚に受け止め、時には笑いに変える知恵も必要と思ってい
る」などと発信し、2000人以上がコメントを寄せた。首相は2006〜07年の
第1次安倍内閣の際には、首相官邸で立ち止まって記者団の質問を受ける「ぶら下が
り取材」に応じていたが、今回は応じない方針を示している。

 

マスコミを通じての情報発信はメリット・デメリットがあり、第一次安倍政権では極
端なまでの安倍叩きを繰り広げたメディアもあった。そんな中で、自民党はインター
ネットを使った選挙運動を解禁する公職選挙法改正案を通常国会に提出する方針を固
めている。これだけネットが普及している中で、解禁されていなかったこと自体が不
思議な話だが、ようやくと言ったところであろう。ハガキやポスターしか許可されな
い選挙戦など前時代的であり、時代に合わせて法律も変えていくべきである。今回の
ぶら下がりの件にしても、これまで通例で行われていたことが、いつまでも続くとは
限らない。単にそれだけのことである。