嘉田由紀子滋賀県知事は3日、政治団体日本未来の党」の代表を辞任する意向を固
めた。後任には所属する唯一の国会議員である阿部知子衆院議員が就任し、嘉田氏自
身は顧問に就く見通し。早ければ4日の年頭記者会見で表明し、先の衆院選を政党「
日本未来の党」公認で戦った候補者らとの6日の会合で正式決定する。滋賀県議会は
昨年12月26日、知事と国政政党代表の兼務を解消するよう求める決議を賛成多数
で可決している。

 

今回の嘉田氏の辞任表明は、大阪維新の会の立ち上げ、国政政党にまで発展させた橋
下氏とは大違いの末路である。もともと小沢氏と組んだこと自体が間違いであり、選
挙を勝つための政党と有権者に見透かされた結果に過ぎない。政党助成金を受け取る
ために、小沢氏が分党に踏み切ったからも明らかである。要は嘉田氏は使い捨てにさ
れたとも言えるだろう。いったい日本未来の党とは何だったのか、そう言った総括も
されないまま、嘉田氏が代表を退くのは如何なものか。疑問である。