政治団体日本未来の党」の代表を辞任する意向を固めていた嘉田由紀子滋賀県知事
は4日、滋賀県庁で職員向けに行った仕事始めのあいさつで、代表辞任を正式に表明
した。嘉田氏はあいさつの中で、辞任の理由などについて「先月26日に県議会で議
決いただいた知事と政党代表の兼務解消を求める決議を重く受け止め、政治団体の代
表の役割を後任の方に譲らせていただきたいと考えている」と述べた。さらに、自身
の国政関与について「原発リスクの高い滋賀県の安全と安心のために立ち上がったが、
結果的に多くの県民にご心配をおかけしたことをおわびする」と述べた。

 

嘉田氏は滋賀県では圧倒的な人気を誇るとされるが、日本未来の党を結党したことで
その求心力は地に堕ちた。特に小沢氏と組み、そして離れた経緯を考えれば、それは
致し方が無いところであろう。知事と政党代表の兼務は皮肉にも、分党によって日本
未来の党政治団体に転落したことで、それは解消されたわけだが、もはや日本未来
の党に積極的に関わっても仕方ないと判断したのではないか。あまりにお粗末な結末
であり、誰も総括や反省をしないまま日本未来の党は消滅していくことだろう。剛腕
を利用したつもりが、全てを失った嘉田氏。自業自得とはこのことである。