野党各党が夏の参院選に向け、選挙協力を視野に入れた「野党共闘」を模索している。
しかし、自民、公明両党の過半数獲得を阻止したい目的は一緒にもかかわらず、日本
維新の会とみんなの党民主党との協力には「政策の不一致」を理由に否定的だ。候
補者調整もからみ、「言うは易し、行うは難し」(江田憲司みんなの党幹事長)と足
並みはそろわない。

 

改選を迎える民主党議席は第一次安倍政権を年金問題で攻め続け獲得したものであ
る。政権交代と言う風を失ったことで、これらの議席は軒並み失うことだろう。むろ
ん、連合の組織内候補は組織票に支えられ当選するだろうが、参院選の勝敗を決する
31ある「1人区」で、どれだけ当選させられるか。海江田代表・細野幹事長のコン
ビの実力が試されている。日本維新の会みんなの党と共闘が見込めない以上、非常
に厳しい戦いを強いられるのは間違い無いだろう。