昨年12月の衆院選日本維新の会選挙協力を行った公明党だが、夏の参院選
前に距離を置こうとする動きが見え始めた。衆院選では、公明党が候補を立てた大
阪、兵庫など計9小選挙区で維新は擁立を見送ったが、参院選ではともに大阪選挙
区(改選数4)を重視し、譲るのが難しいためだ。

 

橋下氏のお膝元である大阪市議会では維新の会は過半数に満たず、「大阪都構想
実現には公明党の協力が不可欠である。それだけに維新の会は先の衆院選公明党
に配慮したわけだが、これから国政でも党勢を拡大していこうとする維新の会とは、
いずれぶつかるのは必至であろう。だが、創価学会を支持母体とする公明党にとっ
て、組織票頼みだけでは選挙戦を勝ち抜けるとは限らない。自民党との選挙協力
順調に進んでも、大阪と言う牙城を崩すのは容易では無い。全面戦争となった際に、
大阪市議会が停滞するのだけは間違い無いだろう。