滋賀県嘉田由紀子知事は13日、大津市での後援会新年会で講演し、昨年12月の
総選挙に向け日本未来の党結党を表明する3日前の同11月24日に小沢一郎衆院
員と会談し、「時間がない」「国政にかかわり得ない」と難色を示したのに対し「あ
なたが出てくれたら100人通る」と説得され、結党を決断した、と明かした。嘉田
氏は「後から思えば信じるべきではなかったが信じてしまった」と改めて陳謝した。
嘉田氏によると、小沢氏とは結党までに3回ほど関西地方で会い、「2006年の知
事選の時に私はあなたを応援したかった」との話を切り出され結党を促されたという。

 

もはや、何を言っても言い訳にしかならないだろう。このような発言をしたところで
日本未来の党なる政党を結党し、国政に進出しようとした事実は消えない。想像以上
の惨敗となったことで、嘉田氏に新党結成を促した小沢氏は分党に踏み切り、あっと
言う間に日本未来の党は政党要件すら失ってしまった。嘉田氏は衆院選敗北の理由を
原発ゼロが十分争点にならなかったとし、「負けるべくして負けた」と述べたらしい
が、果たしてそれだけが理由なのだろうか。まるで他人事のような発言に、それこそ
負けるべくして負けた理由なのではなかろうか。