与野党の政策責任者は3日、NHKの討論番組に出演し、7日に衆院で実質審議入り
する総額13兆円超の2012年度補正予算案について議論を交わした。自民党の高
市早苗政調会長は「前政権の当初予算では景気底割れを回避できない。13年度当初
予算と一体となって、しっかり経済を下支えする」と、補正の意義を強調した。高市
氏は補正の内容について、老朽化したトンネルの補修や学校耐震化など「喫緊のニー
ズがあり即効性があるものに絞った」と語り、野党側の協力を求めた。

 

これに対し、民主党桜井充政調会長は「13年度の前倒しなど、今やらなければな
らないのか疑問のあるものが盛り込まれている」といった指摘をしたようだが、民主
党が何を言っても説得力に欠けるだろう。むろん、補正予算の精査は必要であろうが、
政権交代こそが景気対策などと言いながら、何も出来なかった民主党には、しばらく
黙っていて欲しいものだ。どうやって景気を浮揚させるのか、これまでの政権が出来
なかったことを実現させるには、相応のハードルはありそうだ。