社民党の本部が入っていた社会文化会館で昨年中に実施された耐震診断費用の一部に、
東日本大震災の復興予算が使われていた。社民党は復興予算が被災地以外の事業に流
用されていた問題を批判してきたが、姿勢が問われそうだ。社民党は昨年6月に始ま
った耐震診断のため千代田区に助成を申請し、費用の全額約850万円が公費で賄わ
れた。このうち3分の1の280万円余りが今年度の復興予算の「全国防災対策費」
から拠出され、残りは東京都が助成した。

 

おそらく「知らなかった」で社民党は済ませてしまうのだろうが、復興予算の内訳を
理解しないまま批判していた、と言うことにもなるだろう。社民党は選挙で負け続け、
所属する議員も少ない。それにより政党交付金が減り、党職員の雇用が維持できなく
なり、リストラに踏み切った過去を持つ。それだけ財政難ということだろう。使える
ものは使ってしまえ、と復興予算にすがったのか。結局、党本部は耐震基準を満たさ
ず、引っ越しを余儀なくされたのは皮肉としか言いようが無い。