民主党前原誠司前経済財政相は4日、朝日新聞のインタビューに応じ、今年度補正
予算案について「個人的には賛成する状況にない」と明言した。夏の参院選について
は「このままでは10議席だ」と指摘し、日本維新の会との連携には強い意欲を示し
た。前原氏は補正予算案に賛成できない理由として「人からコンクリートへの転換を
はじめ、一括交付金を廃止し、ひも付き補助金を復活させることが前提になっている。
補正は公共事業重視だ」と述べた。

 

前原氏と言えば民主党が政権を取った際、八ッ場ダムの建設中止を高らかに宣言した
ものの、結局は建設中止とはならず赤っ恥をかいたことがある。さらに「人からコン
クリート」と言う言葉が掛け声倒れになったことを認めた方が良い。今夏の参院選
心配をするのは勝手だが、それは日本維新の会に縋ることではないだろう。右派の色
が強い維新の会と組むには、党内の左派勢が抵抗勢力となり、実現するには彼等を切
り捨てる以外に道は無い。もはや中政党に転落したのであるから、一気に純化路線を
取る手段もあるのではなかろうか。