防衛省の土本英樹事態対処課長は6日、民主党の外務・防衛などの合同部門会議に出
席し、沖縄県尖閣諸島を国有化する前にも中国艦船が自衛隊に火器管制レーダーを
照射したことがあったとする一部報道について、「過去にそういう事例があったのか
は、情報収集能力に関わることなので答えを控えたい」と述べた。

 

防衛省は今回公表したケース以前にも周辺海域で複数回、自衛隊への中国軍のレーダ
ー照射を把握していたようだ。日本政府、というか民主党政権は 「日中関係を悪化
させる懸念がある」とこれまで公表を避けてきた。なぜ、国民に事実を隠し日中関係
を維持することに固執したのか。これこそ、民主党政権の本質なのではないか。臭い
ものには蓋をする、これまでの自民党政権にも見られた悪習だが、情勢が緊迫する中
での隠蔽は極めて不適切である。