安倍首相は6日、参院本会議で行われた代表質問に対する答弁で、中国の今年の国防
予算が前年実績比で10・7%増となったことに関し、「中国の透明性を欠いた軍事
力の増強は、我が国を含む地域の共通の懸念事項だ」と語った。その上で「国防費を
含む中国の国防政策を引き続き注視し、透明性向上や国際的な行動規範の順守につき、
中国との対話や交流を通じ、関係国とも連携して働きかけていく」と強調した。

 

我が国の周辺には軍事大国と呼べる国が多い。言わずもがな、中国やロシアのことで
ある。ロシアは旧ソ連のように軍拡を続けるような余裕も無く、実際のところ極東に
それほど軍事力を割けていないだろう。しかし、中国は空母を保有したり、ステルス
戦闘機を開発したりと、軍拡を続けている。明らかに「外」に出るための兵器ばかり
ではないか。また、中国が発表する国防予算を額面通りに受け止めてはならないだろ
う。実質的な国防費がどれだけあるのか、極めて不透明であり、我が国としても注視
していかなければならないだろう。