衆院予算委員会は7日、安倍晋三首相と全閣僚が出席して基本的質疑を行い、13年
度予算案の実質審議を開始した。首相は東京、札幌両高裁判決で「1票の格差」を是
正しないまま実施された衆院選の区割りが「違憲」と判断されたことに関し、「違憲
状態を一日も早く脱しなければいけない」との認識を示した。首相は衆院議員定数
削減について「今国会で成案を得る方向で迅速に進めるよう(自民党の)石破茂幹事
長に指示した」と述べた。

 

1票の格差」については、前々から司法から指摘されていながら、立法府である国
会が怠慢だったために、解消されずに選挙が実施されてきた。これは民主党政権だけ
でなく、自公政権も同罪である。さすがに影響が大きすぎるのか、選挙のやり直しに
まで踏み込まないものの、司法としても我慢の限界が近いのではないか。安定政権を
目指す安倍首相にとって、違憲状態の解消は喫緊の課題であろう。早急な解決が求め
られている。