安倍内閣の発足後初の国政選挙となった11日告示の参院山口補選は自民、民主両党
参院選に向け総力戦で激突する様相となっている。自民党は、安倍内閣の高支持率
を背景に、最初の100日間の政権運営への信任投票と印象付け、大勝で夏の参院選
の弾みとする戦略を描く。対する民主党原発政策など具体的な政策で政権を批判し、
参院選に向けた反転攻勢の機会を探る考えだ。

 

山口は安倍首相の御膝元であるだけに、絶対に落とせない選挙だろう。一方の民主党
としては、ここで勝利することが出来れば、夏の参院選に向けて勢いがつく。応援に
かけつけた海江田代表は「まさに安倍さんの本拠地であるこの山口において安倍さん
の政策に『ノー』の声を上げ『ストップ・ザ・安倍政権』の声を大きく集める」と対
決姿勢を明確にした。だが、民主党が支援する平岡氏は敢えて無所属で出馬するなど、
民主党の看板に頼っていない。むしろ、その看板が邪魔になったとも言えるが、これ
では自民党と同じ土俵に立ててすらいないと言わざるを得ない。