自民党町村派は13日夜、都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。同派出身の
安倍晋三首相はあいさつで、「久しぶりに仲間と顔を合わせ、ふるさとに帰ってきた
ようだ」と語った。その上で「6年前の参院選で大敗し、仲間を失ったことへの責任
がある。日本を覆っていた黒雲が吹き飛び、明るい日差しが差してきた。日本を逆戻
りさせてはならない」と述べ、夏の参院選勝利に向けて結束を呼び掛けた。

 

安倍首相は事実上町村派を飛び出す格好で総裁選に挑み、見事返り咲きに成功したわ
けだが、やはり6年前の参院選のことを思い出さずにはいられないのだろう。小泉政
権の後を襲い、順風満帆かと思われた第一次安倍政権。しかし、執拗な安倍叩きもあ
ってか、支持率はみるみる降下し、年金問題によって止めを刺されてしまった。参院
選は惨敗し、そのまま政権の投げ出しにつながったことで、安倍氏の政治生命も終わ
ったとされたが、雌伏の時を経て復活を果たしたことは、我が国の政治家としては、
稀有な例であることは間違いないだろう。