みんなの党渡辺喜美代表は19日、都内で記者団に対し、日本維新の会との参院選
での選挙協力について、「解消せざるを得ない。もう関係を断ち切る」と表明した。
維新の橋下徹共同代表の従軍慰安婦問題などをめぐる発言を受け、みんなは17日に
選挙協力の「凍結」を決めていたが、維新側に発言を撤回する意思がないと判断、解
消に踏み切ることにした。みんな、維新両党は参院選について、12の1人区を含む
計25選挙区での候補者一本化と共通公約作成で合意していた。

 

維新の会との選挙協力の解消を表明した渡辺氏は「ケース・バイ・ケースで候補者擁
立を指示している」とし、維新の会の候補が出馬する選挙区での対抗馬擁立を検討す
る考えを明らかにしている。これまではどちらかと言えば、みんなの党が勢いのある
日本維新の会にすり寄っていった形だったが、橋下氏の失言によって日本維新の会
勢いが低下すると、さっと離れていったのは如何なものか。こう言った打算的な行動
が果たして有権者に評価されるのかと言えば、極めて疑問である。これで民主党と連
携するようなことになれば、いよいよみんなの党の底が知れると言うものだ。