共同通信が18、19両日に実施した全国電世論調査によると、安倍内閣の支持率
は70・9%と、前月の72・1%から横ばいだった。夏の参院選の比例投票で日本
維新の会に投票するとの回答は2・8ポイント減の5・7%で、1・0ポイント増の
民主党6・8%を下回り3位に後退した。1位は自民党で1・9ポイント増の44・
4%。歴史認識をめぐり、安倍晋三首相が自身の発言で海外から反発を呼んだことを
受け事実上の軌道修正を図ったのに対し、維新の橋下徹共同代表が発言を維持してい
ることなどが背景にあるとみられる。

 

相変わらず高支持率を維持し続ける安倍政権。参院選に向けて順調そのものだが、政
党支持率では改憲勢力である日本維新の会は支持率を低下させている。民主党を下回
るようでは、参院選での躍進など見込めないだろう。橋下氏は事態を鎮静化させるど
ころか、逆に火に油を注いでしまったため、収拾がつかないほどに炎上してしまった。
今までのように自分の主張を押し通せると考えていたのなら、あまりに危機管理の意
識を欠いている。安全運転に徹する安倍政権とは対照的に、橋下氏の率いる日本維新
の会は選挙前から敗色濃厚となってきたようだ。