民主党菅直人元首相は18日、自身のブログで、安倍晋三首相がインターネット
交流サイト「フェイスブック」を通じて民主党細野豪志幹事長や元外交官らを批
判していることに絡み、「言いたいことだけネット上で反論するのは政治家として
失格だ」などと首相の姿勢を非難した。一方、細野氏は衆院議員会館で記者団に対
し、ネット上での首相との応酬に関し「ソーシャルメディアを通じたやりとりはこ
れからも積極的にやっていきたいが、やはり本筋は国会だ。首相にきちっと国会に
出て答弁してもらいたい」と強調、国会論戦に応じるよう求めた。

 

何も安倍首相は言いたいことだけネット上で反論しているわけではなかろう。いち
いち一つの事柄を取り上げて批判するのは勝手だが、自身もブログを用いて批判を
していることはどう思うのか。こう言った批判合戦は極めて不毛であり、何のため
にもならない。ソーシャルメディアのメリットはデメリットを補って余りある。こ
れまで我が国の政権にとって課題だった発信力は、少しずつ改善されているのでは
ないか。ネットの世界は広く浅く、一部はとてつもなく深い。政治家の主戦場は国
会だろうが、戦場は決して一つではないのだ。