参院は26日午後の本会議で、安倍晋三首相の問責決議を民主、みんな、共産など
野党の賛成多数で可決した。これにより、電気事業法改正案や生活保護法改正案な
ど政府提出の重要法案は廃案となった。第183通常国会は不正常なまま閉幕、与
野党は参院選に事実上突入した。首相問責決議の可決は、福田康夫麻生太郎、野
田佳彦各氏に続き4例目。

 

野党が参院で多数を占めるのは今国会までであろう。参院選では自公が過半数を押
さえる勢いを保っており、今回の問責決議は野党の単なるパフォーマンスで終わっ
た。民主党野党共闘を重視して採決に応じ、賛成する方針に転換したようだが、
肝心の参院選では野党共闘を実現出来ず、みすみす自公の候補を優位にしているこ
とを忘れたのであろうか。何のメリットも見出せないような問責決議に賛成する、
迷走とは正にこのことである。