国民新党代表で、元郵政改革・金融相の自見庄三郎参院議員は2日、北九州市役所
で記者会見し、4日公示の参院選に出馬しない意向を明らかにした。政界は引退せず、
政治活動は続ける。不出馬の理由について、自見氏は「自民党復党を希望したが、思
わしい結果を得られなかった」と説明。今後も自民党復党を目指し、「できるだけ早
い時期に国政選挙に出馬したい」と意欲を見せた。自見氏は昨年12月の衆院選後、
自民党に復党と国民新党の吸収合併を要請したが、石破幹事長はいずれも拒否した。

 

自見氏は国民新党という政党に対して、どのような思いがあったのだろうか。小泉元
首相に追い出される格好で、綿貫氏や亀井氏と国民新党を結成し、政権与党に返り咲
いたは良いが、民主党が凋落するにつれて、国民新党も内部でゴタゴタが起き、亀井
氏が追い出される格好で、自見氏が代表に就任した。さらに自民党への吸収合併構想
を打ち出したことで、残り少ない所属議員も去って行った。国民新党という政党が生
き残る道は残されておらず、このまま消えゆくのが定めだろう。