日本維新の会松井一郎幹事長は3日の記者会見で、参院選の目標獲得議席について
参院としての存在感を示すために10を目指す」と述べた。先月28日には「現有
議席(改選2)を下回れば負けだ」と勝敗ラインを示していたが、上方修正した。参
院では、提出者に加え10人の賛同があれば議員立法を提案できる。維新は非改選が
1人のため、10人が当選すれば条件を満たす。一方、衆院では53議席あるため、
予算を伴う法案提出権を既に有している。

 

以前の日本維新の会なら10議席程度は獲得出来ただろうが、今の状況を考えると極
めて厳しい目標ではないか。それだけ維新の会は苦しんでいる。橋下氏の不用意な発
言によって、ここまで追い込まれるとは候補者は思っていなかったはずだ。東京と大
阪の不協和音も聞こえており、橋下氏と石原氏の関係も微妙である。現有議席を維持
するのが精一杯、それではとてもではないが維新の会の存在感を示すことは出来ない。
維新の会の苦闘は続く。