民主党最強の集票マシンとして4年前の政権交代の原動力となった労働組合の「民主
離れ」が止まらない。3年4カ月の民主党政権がまったく期待に応えないどころか、
内政も外交もボロボロだっただけに組合員に無理に民主党支持を求めれば、逆に「組
合離れ」を招きかねないからだ。「頼みの綱」にも見放された民主党はどこへ漂流し
ていくのか。

 

労働組合に支えられてきた民主党にとって、それらが離反していくことは政党として
成り立たない状況になってくることだろう。それだけに、引き留めに必死のはずだが、
民主党への逆風がそれを許さない。労働組合を束ねる連合もこのまま民主党支持のま
までは、傘下の労働組合が脱落しかねない。なぜ民主党を支持するのか、この辺りが
きちんと理解もされず、説明もできず、難しい立場なのは同情するが、なぜ民主党
下野しなければならなかったのか、それが根本的な理由である。