第23回参院選は21日投開票される。自民、公明両党が非改選議席と合わせ過半数
確保し、衆参の「ねじれ」が解消されるかが最大の焦点。安倍政権の経済政策「アベ
ノミクス」の是非も問われる。現状では自民党が優位を保ち、公明党も安定している
のに対し、民主党は大幅な議席減が避けられない情勢。第三極陣営も伸び悩んでいる。
今回は選挙区271人、比例代表162人の計433人が立候補を届け出た。

 

参院選は与党の圧勝との報道が流れているためか、いまいち盛り上がりに欠ける状況
である。今のままでは低投票率となり、組織票に勝る与党の優位は揺るがないだろう。
これまで風頼みだった民主党は、とてつもない逆風下で戦わなければならなくなり、
連合の下支えも限界がある。与党が支持されているわけでもなく、消去法的に選ばれ
ているに過ぎず、これでは盛り上がない。いよいよ「ねじれ」の解消が現実のものに
なろうとしているが、野党にとって冬の時代が始まると言うことでもあるだろう。