参院選東京選挙区に無所属で出馬した新人の山本太郎候補の陣営が、公職選挙法上必
要な手続きを経ないまま選挙運動用メールを送信したことが19日、分かった。また、
システム上の不備で、受信者のメールアドレスなどがネット上で閲覧できる状態にな
ったという。陣営はミスを認め、ホームページにおわびを掲載した。陣営によると、
18日夜、HPと交流サイト「フェイスブック」で、支援者らに友人・知人のメールア
ドレスの提供を依頼。集まったアドレスに、支持を訴える内容のメールを送信した。

 

ネット選挙の解禁で、政党と候補者は選挙運動用メールの送信が可能になったが、
事前に受信者の承諾を得るなどの手続きが必要である。支援者に友人・知人のアドレ
スを提供させる、そのこと自体が極めておかしいと言わざるを得ない。勝手に登録さ
れてメールが送られてくるなど、スパム業者よりタチが悪いのではないか。こうした
やり方を誰が思い付いたのかは知らないが、杜撰な管理もさることながら、手法があ
まりに酷すぎる。猛省を促したい。