民主党は24日の常任幹事会で、沖縄県尖閣諸島をめぐって日本政府や党の見解に
反し、中国側の主張に沿った発言をした鳩山由紀夫元首相に対し、文書で抗議するこ
とを決めた。席上、海江田万里代表は理由について「参院選に看過できない影響を与
えた」と説明した。鳩山氏は6月に香港のテレビ局のインタビューで、尖閣諸島につ
いて「中国側から見れば盗んだと思われても仕方がない」と発言、その後も同様の主
張を繰り返した。

 

すでに鳩山氏は5月末に党籍を離脱しているため、民主党の執行部も処分を下そうに
も下せないわけだが、それが分かっていて議論するなど極めて無駄なことではないか。
おそらく民主党執行部としては、本当に処分をしたいのは非公認の候補を支援した菅
氏だろう。事実上、分裂選挙となった東京選挙区では、絞り込んだはずの公認候補が
落選する始末であった。このような反党行為を放置しておくわけにはいかず、菅氏に
は重い処分が下るに違いない。